本好きの下克上が面白い!

最近更新ができなかったのには理由があります。本好きの下克上が面白くて、ハマっていたからです。

僕はAmazonプライムのアニメから入って、面白くて一気に見てしまい、続きが気になってweb版(なろう版)で続きを読み始めました。先日Web版を読破し、それだけでは飽きたらず、コミックも全部買ってしまいました。僕的に何が面白かったか、まとめていきたいと思います。

ネタバレには気をつけていますが、説明する都合上止むを得ず大まかな展開を言ってしまっている部分があります。ご注意ください。

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本好きの下克上とは

いわゆる、なろう系の異世界転生ものです。なろう系とは、死んでしまった主人公が異世界に転生して、特殊な能力と元の世界の知識を使って大活躍するというパターン化された展開がなされ、本好きの下克上でも概ね踏襲されます。ただ、よくある異世界転生ものと違い、バトルや冒険をするものではありません。主人公は無類の本好きで、転生してもとにかく本が読みたい、でもその世界の紙は高価で、当然紙を使う本も恐ろしく高価で手が出ず、おまけに識字率も低い世界。それでも諦めずに本を読むために奮闘する主人公が、周囲の人をどんどん巻き込んで大騒ぎになっていくという物語です。

Web版のオリジナルから書籍化、コミック化、アニメ化と人気作らしく順調に展開されていっています。

タイトルの下克上の意味

主人公が身を置く環境はストーリーが進むにつれて目まぐるしく変化していきます。その時々では翻弄される主人公からは下克上という言葉からは程遠いですが、ある程度物語を読んでそれまでの展開を思い返すと、確かに内容を明確に表したタイトルです。作者さんは物語を書きながら終わり方も明確に決めていたのか、設定もしっかりと練られていて、序盤ではネガティブ要素でしたなかった設定も、後になってこんなにも活きてくるのかと目から鱗展開もあります。

ハリーポッターに通じるものがある

物語の途中で学校に入学する展開があります。

ハリーポッターでは、魔法の世界、魔法の学校、魔法の杖、流行しているスポーツ、寮ごとに成績を争うと言った要素がありますが、これらに相当するものが本好きの下克上にもあります。ハリーポッター、特に賢者の石に言える事ですが、学校という主人公にとってこれまでと何もかもが違う新しい環境で、ここから物語が展開されていくというワクワク感がすごく好きでした。賢者の石が公開された時期がちょうど僕が大学に入る少し前の時期で、新しい環境に身を置く主人公に自分を重ねてワクワクしながら鑑賞したものです。それと同じワクワク感がこの本好きの下克上でも味わえます。

また、この学校の話の面白いところは、当然主人公は在学中に色々と騒動を起こすのですが、それに翻弄される保護者たちの狼狽ぶりがまた笑えます。

全てが報われるハッピーエンド

本編では主人公の明るい未来を示唆するような終わり方をします。その後にちょっとしたエピローグがあるのですが、散々苦労してきた主人公が報われるというもので、僕はこの話がカタルシスを感じるのですごく好きです。そしてこれを読んで思い返すと、こういう終わり方にするためにあの時にこういう物語が展開されたんだ、あれは伏線だったんだと後になって意味のある展開だったという気づきがあり、ライトノベルではない長編小説を読んだ後の充実感と同じものを感じることができます。

後日談も連載中

本編は終了しましたが、その本編終了後の少し未来の話がなろう上で現在進行形で連載されています。が更新頻度は恐ろしく低いです。多方面にメディア展開しているので、作者さんは恐ろしく忙しいのでしょう。

とにかくおすすめ!

同じなろう系の別作品で、売れっ子になった為か、お金が動き尚且つ責任感のある商品版の方にエフォートを割く為、原作の方が疎かになり、結果単調で全然面白くなくなったという残念な展開も経験していたのですが、本好きの下克上にはそんなこと微塵も感じませんでした。むしろ、章が進むにつれてどんどん面白くなってきます。ファンブックや派生ものにも手を出してしまいそうな勢いです。自信を持っておすすめです。

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