田舎に住んでいて思うこと

日常

先日ニュースで、岩手県出身で東京都に住んでいる方が、そろそろ帰っていいか父親に聞いたところ、「絶対に帰ってくるな」と言われたことが話題になっていました。

これは田舎に住んでいる人であれば割と多くの方が共感するんじゃないかと思うのです。僕は宮崎の田舎に住んでいるのですが、このお父さんの気持ちが痛いほど分かります。

都会も田舎もどちらも住んだ経験のある僕は、その違いを身をもって体感しているのですが、よく言われるように田舎は都会よりも確かに人付き合いが濃密です。これはいい意味でも悪い意味でもそうです。

実際、宮崎で新型コロナウイルス感染症にかかった方は、決して住んでいる地域までは報道されていないのですが、風の噂でこの辺りの家の人だとか、ここの病院にかかったといった情報まで流れてきます。僕が知ったのは、噂大好きで歩く週刊誌みたいな知人がいることが一因なのかもしれませんが、驚くことに職場の同僚と話をすると割と皆知っている情報でした。田舎ではプライベートな情報も含め、何かあると瞬く間に広がります。

冒頭で述べた件は、特に岩手はまだ感染者が出ていないですから、尚更情報が広がっていくことを懸念されたのではないでしょうか。

まだ市単位でみると感染者が出ていない僕の実家に置き換えて考えると、より実感できます。途方もない田舎なのですが、よくばあちゃんが「おっとー?(注:いますか?の意味)」とか言いながら、近所の家(鍵はかけないのが当たり前)にズカズカと勝手に入って行く姿を思い出します。明らかにプライベートを守るという意識が低いです。僕が帰省して万が一感染していたということになれば、プライベートな情報も含め恐ろしい勢いで広がっていくでしょう。

僕の実家は極端な例ですが、丁度良い距離感って何だろうと考えてしまいます。

自分にとっては、顔を合わせれば挨拶とか一言二言くらいの会話はするけれど、それ以上は干渉しないというくらいドライな方が合っている気がします(コミュ障なんです)。



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