鯨と名前についているけど鯨は入っていない。そんなようかんが宮崎市佐土原町というところにあります。
米粉を練って餅っぽくしたものを、あんこで挟んだお菓子です。
そのルーツは古く、江戸時代まで遡ります。
当時この地は佐土原藩と言われていて、その藩主が若くして亡くなってしまいました。万吉丸と言う世継ぎの息子はいましたが、まだ赤ちゃん。その為、世継ぎを巡って争いが生じたと言います。万吉丸の母親は、鯨のように強く育って欲しいとの願いを込め、鯨に似せたようかんを菓匠に作るよう命じたらしいのです。
母の想いを受け万吉丸はたくましく育ち、立派な藩主となり、名君と慕われるまでになりました。
参考にしたサイト:Wikipedia
それ以来、佐土原藩では、毎年端午の節句に縁起物として食べられて来たと言う歴史があります。鯨ようかんは由緒あるスイーツなのです。
さて、そんな鯨ようかんですが、たまたま佐土原町の道の駅に寄ったので、買ってきました。
5個入りで360円でした。
僕は鯨をそんなに食べて育っていないので、これが鯨に似ているかどうか判断がつかないのですが、少なくとも独特の形をしています。
餅部分はもちもちして、あんこは案外すっきりとした甘さのあんこで、一気に3個も食べてしまいました。美味しかったです。
この鯨ようかんを作っている和菓子屋は佐土原町内に何軒かあるらしいので、また近辺に来ることがあったら別の鯨ようかんを食べてみたいです。
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