髪を切りに行ったら修羅場だった話

僕の髪はこれまで特定の美容師さんに切ってもらうために美容院で髪を切っていたのですが、その方が都合で美容師業界から離れると言う事になったので、新しく髪を切るところを探していました。正確に言うと、探すのが面倒で放置して3ヶ月が経ちました。流石にボッサボサになってきたので、どこかで切ろうと思い立ったわけですが、特にこだわりがないので、よくある1000円くらいの低料金で10分くらいでぱぱっと切ってもらえるところに行ってみました。

今回行ったのは、ショッピングモールの一角にあるお店。お店の名前は伏せますが、繁盛しているようで、朝お店が開いてから5分くらいしか過ぎていない時間に行ったのに、すでに5人先客がいました。理容師が2人体制のお店なので、しばらく待つ事になります。チケットを券売機で買って待つ用の席に案内されました。

席についたところで、ちょっとした違和感を覚えます。なんか臭い。あまり手入れされていない公衆トイレみたいな臭い。お店はそんなに広くないし、古い建物なので、トイレの臭いが漏れてきていても仕方がないかと思って待っていました。

さすが、一人10分で仕上げるお店だけあって、すぐに順番が回ってきます。出て行った人はみんなバッチリ決まっていたので、10分で仕上げる理容師さんの腕はかなりのものです。切るための席に案内され、座りました。トイレの前の席です。臭いが強くなった。

10分間の辛抱と思えば我慢できます。理容師さんにどのように切って欲しいかを伝え、切ってもらいます。

技術は本物で、本当にすごい。10分で仕上げるから細かいところは雑になるかと思いきや、すごく丁寧なんです。みるみるうちにいい感じに散髪されていきます。美容院で毎回4000円払っていたのがバカらしく感じてしまうくらい満足できる技術です。

ところがほぼ完成と言ったところで事件が起きます。

何て名前の道具か存じませんが、顔についた髪を払うために、持ち手の先っちょにモフモフがついた道具があるじゃないですか。理容師さんがそれを手にして、髪を払うために顔に近づけたのですが、その瞬間、アンモニアみたいな刺激臭が鼻につくのです。異臭の原因はトイレじゃなくてモフモフだった。そして容赦無くそのモフモフで顔をバシバシはたくのです。何となく触感もぬちゃっとしてる。一太刀一太刀が鼻が曲がりそうになる攻撃の応酬で、喉元まで「ちょっとそれくさいっす」って出かけたのですが、チキンな僕は言えませんでした。

やっと髪の毛が払われてモフモフが定位置に戻されたのですが、臭いは顔にのっぺりと残ったまま。ありがとうございましたと言って席を立ったのですが、多分苦悶の表情をしていたと思います。

美容院では髪をのけるためにアロマ〜って感じのいい匂いがするおしぼりを使ってくれていましたが、それが恋しい。そう言うところに価格差があるのかと妙に納得して、お店を出ました。店を出ても顔が臭い。

次からは美容院に行こうと決心をしたのでした。

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