宮崎県内でしか食べられない!?幻の茄子、佐土原茄子を食べてみた

宮崎の美味しいもの

時は江戸時代、今の宮崎県にあった佐土原藩で栽培されいていた茄子がありました。佐土原茄子です。古くよりその地域で受け継がれてきた伝統的な在来種です。そしてそれは戦前まで多くの宮崎県民の食卓に上っていたそうです。

ところが佐土原茄子は、味は良い一方で、色が薄い、病気に弱い、形が不揃いなどの特徴があり、育てやすく見栄えも良い品種(F1品種)が流通するようになってからはその姿が市場から消えてしまいました。

「もう一度、佐土原茄子を味わいたい」との声が上がり、2000年に入ってから県総合農業試験場によって保管されていた種が播かれました。4株が発芽したらしく、それを元に増殖。2006年には市場に出るまでになりました。

まだまだ生産量は少なく、流通はほぼ県内のみだそうです。と言っても、宮崎県内のスーパーであれば結構な頻度で見かけます。それだけ関係者の方々が努力されて来たのでしょう。そんな佐土原茄子ですが、今日近所のスーパーで見かけたので、買ってきました。

佐土原茄子の見た目は、大きめで色は薄紫です。果肉はふっくらと柔らかく、えぐみが少ないと言われています。

1本88円でした。普通の茄子よりちょっと高めです。

確かに大きめで、丸々としています。果肉が柔らかく、押すとふにふにします。

普通の茄子はもっと種子がぶつぶつ見えていたような気がします。

種子が少なめと言われていますが、確かにそんな気がしてきました。

豚肉、ピーマンと炒めてみました。

味噌味。美味し。

とろっとろで美味しかったです。野菜嫌いの2歳の息子も食べてくれました。

実は熊本の伝統野菜にも、赤茄子と言って、赤っぽい薄紫で大きくて柔らかい美味しい茄子があります。熊本出身である僕はこの赤茄子に似ているなーと思っていました。そうしたら、なんと赤茄子のルーツはこの佐土原茄子にあるのだそう。納得です。

参考にしたサイト:旬の食材百科

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